WordPress から静的サイトジェネレーターへの移行によるセキュリティとパフォーマンスの向上
2025/03/01, 2025/03/26 - ~
課題: WordPress のセキュリティに関する懸念
WordPress は、その人気と汎用性にもかかわらず、広範な使用と頻繁に発見される脆弱性により、しばしば攻撃の対象となります。機密性の高いユーザーデータを扱うウェブサイトにとって、これらのセキュリティリスクは大きな懸念事項となり得ます。クライアントは、個人情報を扱うため、WordPress のコア、プラグイン、または基盤となるサーバー環境 (Linux/Apache/PHP/MySQL スタック) の脆弱性を悪用する攻撃の可能性について特に懸念していました。
解決策: 静的サイトジェネレーターのアプローチ
これらのリスクを軽減するために、静的サイトジェネレーターに基づくソリューションを提案しました。このアプローチでは、WordPress サイトを、ウェブブラウザで表示できる、事前に作成されたHTMLファイルの集まりに変換します。静的ファイルを提供することにより、動的なサーバーサイド環境の必要性を排除し、攻撃対象領域を大幅に削減します。
ソリューションの主な要素は次のとおりです。
- 静的サイトの生成: WordPress サイト全体を静的な HTML ファイルに変換し、ほとんどのコンテンツでデータベースとサーバーサイド処理への依存をなくします。
- 動的コンテンツの統合: 連絡フォームやカスタム Web アプリケーションなどの動的要素を、静的サイト内の分離されたコンポーネントとして埋め込みます。これは、サーバーレス関数またはサードパーティサービスを使用して実現できます。
- サーバーレスアーキテクチャ: 静的サイトをサーバーレスプラットフォームでホストし、サーバーとデータベースを管理する必要をなくし、運用コストを削減します。
- CDN 配信: CloudFront のようなコンテンツ配信ネットワーク (CDN) 経由で静的コンテンツを配信し、高速な読み込み時間とグローバルな可用性を確保します。
クライアントは、この提案を受け入れ、セキュリティとパフォーマンスの大幅な向上を認識しました。
構成
このソリューションは、次のテクノロジーを使用して実装されました。
- AWS CloudFormation: インフラストラクチャ全体のデプロイと構成を自動化するため。
- AWS CloudFront: 高いパフォーマンスと低いレイテンシーで静的コンテンツを配信する CDN。
- AWS S3: 静的な HTML ファイルをホストするためのオブジェクトストレージ。
- AWS DynamoDB: フォーム送信などの動的データを保存するための NoSQL データベース。
- AWS Lambda (Node.js): フォーム送信の処理や DynamoDB とのやり取りなど、動的なリクエストを処理するためのサーバーレス関数。
- 静的サイトジェネレーター (11ty): 静的な HTML ファイルを生成するために使用されます。
CloudFormation を活用することで、ウェブサイト全体のデプロイプロセスが自動化され、一貫性と再現性が確保されました。
利点
- 強化されたセキュリティ: 動的なサーバーサイド環境を排除することで、攻撃対象領域が大幅に削減され、WordPress 関連の脆弱性のリスクが軽減されます。
- パフォーマンスの向上: CDN 経由で静的な HTML ファイルを提供することで、読み込み時間が短縮され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
- コスト削減: サーバーレスアーキテクチャと CDN 配信に加え、データベースやサーバーが不要になったことで、サーバーのメンテナンスと運用コストが大幅に削減されました。
- メンテナンスの簡素化: 静的サイトでは、WordPress、プラグイン、またはサーバー環境を常に更新する必要はありません。